スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『彼女属性』 MARUTA - 多感な時期にしか味わえない叙情的な官能を沸き立たせる快作

彼女属性(キミゾク)ドラマCD付き (富士美コミックス) 彼女属性(キミゾク)ドラマCD付き (富士美コミックス)

 去年の成年コミック私選でも挙げた『アマノジャクが恋をして』のMARUTA氏の新作『彼女属性』読了。ちなみに「キミゾク」と読む

 9話構成で1話あたりのページ数は20~22ページ。4話中編の『もしも、初恋が叶っていたら?』に、読みきり短編が3話
 前後編の『空蝉』は『アマノジャクが恋をして』や『彼女が恋人を好きになった理由』にも出てきた白髪の美少女美少年の双子が三度出てくる話ではあるが、続き物として読まなくとも問題ないのでご安心を

 過去作と同様に、多感な時期の少年少女が主として据えられており、思春期にしか味わえないアトモスフィア描き上げる作風は健在


2012_11_24_02_55_11.jpg 総じて、少年少女の穏やかなやり取りや、若さ故に慕情と情欲のアンチノミーな感情が共存する自然さが描かれるシナリオ

 冬を舞台にした『もしも、初恋が叶っていたら?』では冬服にマフラーを纏ったヒロインが登場。中編ながらも時間の流れはあまり感じさせず、劇的な展開もないのだが、それゆえに青春の一瞬を切り出したかのような見え方を呈している
(←一緒に帰宅するために主人公を待つ女の子の図『もしも、初恋が叶っていたら?【第3話】』)

 もどかしさを感じさせる距離感をキャラクターの言い回しや仕草で表現する作者の妙は相変わらず。少年少女の青く素直な情感の発露が2人の関係性にプラスに働く流れは、描かれる青春の一瞬にドラマ性を与えているといえ、読後に口当たりのよいあまやかな後味を残す叙情性の高い仕立て


 『もしも、初恋が叶っていたら?』と『僕らの秘密基地』では背の高い(高めな)ヒロインが、『友達が少なくてもよい理由』ではうどんをよく食べる女の子が、『午後は、紅茶より缶コーヒーで。』では小柄でスポーティな娘が登場する。設定的にグラマラスなモデル体型でもなく作画的にも控えめな肉づきであるそのすべてのヒロインにおいて、読者の「むしろこれがいい」を刺激する自然さを有した肢体となっている

2012_11_24_14_17_21.jpg ボディラインは少女らしい繊細さを感じさせつつもほどよい肉付きが加味されているタイプであり、胸や尻といった局部にアタックがある造形ではない。が、大きすぎず小さ過ぎない並乳と合わせたスタイルの纏まりに、リアリティを持たせたフェロモンを発させていると言える
(←『もしも、初恋が叶っていたら?【第4話】』)

 線の粗さがありながらもそれが情感のある空気を産む、洗練された密度のある作画は相変わらず高い安定感。この作者の個性は上記の肢体造形含めて強いアピールである


 エロパート内でも少年少女のいじらしい駆け引きが行われる。単発のコマに爆発力をもたせるのではなく、情感的なやり取りとエロ演出の相乗効果で徐々に煽情性を上げていく作風は相変わらず。十分なシナリオパートを用意しながらもエロの尺を配するためか、エロパートでの猥褻さを阻害しない掛け合いの魅せ方が更に上手くなっているのも素晴らしいところ


 私的には短編3作がどれも少年少女併せて好感触、特に『午後は、紅茶より缶コーヒーで。』のヒロインの可愛気が反則的

tag : 彼女属性 MARUTA

comment

Secret

プロフィール

あずきのあいす

Author:あずきのあいす
面倒くさがりな性格

モンスター娘と飼いつ飼われつの関係

カテゴリ
最新記事
近況
RSSリンクの表示
Admin
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。